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鏡のマリアンちゃん 2
鏡のマリアンちゃん

「モモちゃん、幼稚園の迎えのバスが来たわよ。」
「じゃ、幼稚園に行かなきゃ行けないから、またね。」
モモちゃんは急いでバスに乗り込んだ。
バスはゆっくり、出発していく。
バスの中から、外を見ていたモモちゃんは、
(あ、また、あの大学生のお兄さんが通っている。
 モモがちっちゃなときに転んじゃって、泣いてたら、やさしくしてくれたお兄さん。…。ふふふ。)
(ああ、お兄さんのガールフレンドになりたいな。でも、ちっちゃいから、相手にしてくれないだろうなあ。…。まあ、いいか。)

幼稚園から帰ったモモちゃんはまた鏡に向かって、
「マリアンちゃ?ん。」
しかし、マリアンちゃんはなかなか、表れない。
「退屈だなあ。
 ママみたいに、お化粧しちゃおうかな。
 口紅を塗って…。
 わっ、はみ出しちゃった。
 左側もついでに大きさをあわせちゃお。
 目にアイシャドー、ふふふ。…。」
「モモちゃん、おまた…。うわっ、化け物。」
「何よ、失礼ね。ママの真似して、お化粧しただけじゃないの。」
「ママに言って、ちゃんと、顔を洗ってらっしゃい。」

何日もの間、モモちゃんは鏡の前に表れなかった。
ある日急に、鏡の前にやってきたモモちゃんは、
「マリアンちゃん、ごめんね、長いこと、来なくって。」
「ママにも鏡の前に行っちゃだめ、と言われていたの。」
「別になんでもないよ。私は世界中のいろんな鏡から外が見えるから、退屈なんか、してないし。
 でも、モモちゃんと話をしてから、楽しかったんで、また、会いたかったのは確かね。」
「えぇ、すご?い。世界中のどこでも見たりできるの?。」
「モモちゃんにも見せてあげようか?」
「見せて、見せて。」
 
つづく

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