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鏡のマリアンちゃん
鏡のマリアンちゃん

作 pentref white


この物語を「振り逃げプロ野球」と「PENTREF MOR」の読者に捧ぐ

プロローグ

「わぁ、やっと、会えたわ。」
二十歳そこそこのきれいな女の子がいきなり、四十前の男に飛びついた。
「わぁ、どうしたんだ、いきなり。」
男にしてみれば内心うれしかった。
「何するんだよ、いきなり、やめてくれよ。」
しかしながら、思いっきり女の子を抱きしめていた。
「君はいったい、…。
 ああ、待てよ、そういえば。
 いや、まさか、そんなはずはない。
 あれは、15年も前のはずなんだ。
 君はあの時と同じ、姿じゃないか。」

1.

ちっちゃなちっちゃな女の子がとことこと歩いていた。
いきなり、「ことっ」と、こけてしまい、火がついたようにワンワン、泣き出してしまった。
「わぁ、大丈夫か?。」
高校生くらいの男の子がすぐに抱き上げて、優しくなでて、しばらく慰めていた。

「ママー、モモちゃんもお化粧したいよう。」
「だめよ、まだ五つの女の子がそんなことをしちゃあ。」
「ふふふふふ、 あはははははは ひひひひひひ。」
「何、誰?。」
「鏡の中から、少女の笑い声が聞こえてきた。」
「あなた誰よ。」
「あなたこそ誰よ。」
「私、モモちゃん、あなたは。」
「私はマリアンちゃん。」
「どこのいるの、まさか、鏡の中?」
いきなり、鏡の中に同じ年くらいの、目がブルーで髪がブロンドの女の子が表れた。
「どうして、そんなところに入っているの。」
「お仕置きで入れられちゃったの。」
「どんな、悪いことをしたのよ。」
「最初はねぇ、ちょっと、チップをおっことしそうになっただけなんだけど、大人の人にひどく怒られちゃったので、何よ、こんなの落っことしても別にいいじゃない、って、言ってしまったのね。」
 そしたら、『その中にどれだけの命が入っていると思っているんだ。』と、いわれたの。だから、そんな、ちっちゃな命なんて、どうでもいいじゃない、と言ったら、怒られちゃって、『じゃ、いっぺん、その命を見てこい。』と、言われて、この鏡の中に閉じ込められちゃったの。」
「へぇ?、そんな馬鹿なこと。
 でも、いつまで、入れられているの?。」
「もう、百年くらいたったから、あと、百年位かな。
 そうすると、チップを入れてあるスイッチをいったん消す時間が来るからね。」
「へぇ、そんなの長い間、でも、マリアンちゃんって、私と同じくらいの年でしょ。」
「私たちにとって、二百年くらい、一瞬の時にもならないわ。」

つづく

無断転載を禁ず。 作者
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